建物にある「印」
先週、彦根市内にある土蔵の調査を行いました。実測調査はすでに10月で終了したのですが、今回は、土蔵に書かれている「番付(ばんづけ)」の記録が目的でした。
番付とは、部材の組み立てに便利なように部材につけられる印やそのシステムのことです。今回の土蔵は「組合せ番付」と呼ばれる一般的なものでしたが、建物が建つ地域や、建物を建てる大工の系譜、によっていろいろな番付が存在するようです。この土蔵では、柱・梁・束・地棟・垂木・壁などで見ることができました(写真は、土蔵の梁に書かれている番付「ほノ六」)。