石場の常夜灯
先日、所要の帰り道に、大津市にある石場の常夜灯を見てきました。 この常夜灯は弘化2年(1845)のものですが、江戸時代は大津警察署あたりに建っていたようです。港の灯台としての役割を担っていたこともあり、高さが8mを超える大型の常夜灯ですが、写真中央の火袋台を支える邪鬼の姿は...
彦根城の桜
先週末、彦根城の桜を見に行きましたが、あいにくの天気にもかかわらず、多くの人でにぎわっていました。 全国各地で見られる桜満開のお城の姿は近代以降のものだと思います が、その桜たちは、お城が本来の機能(軍事)が失われた後も地元の人々に愛されてきた証なのかもしれません(写真は、...
卒業式 2013
先週、3/20(水)に本学の卒業式があり、石川研究室からも4名が卒業することになりました。 卒業式当日は、地域文化学科の学位記交付式、その後、濱崎研究室との合同でゼミ生の食事会もありました。もう少しで新年度が始まりますが、卒業生みなさんのこれからのご活躍をお祈りしています(...
江戸時代の雛人形
以前、実測調査をさせていただいた方から、「雛人形を見に来ませんか?」というお誘いをいただきましたので、先週、拝見してきました。 江戸時代の建物の大座敷にさまざまな雛人形が飾ってありましたが、そのなかにある江戸時代の雛人形はきらびやかななかにも落ち着いた感じのするものでした(...
失われゆく卯建の風景
先週、濱崎教授とともに、取り壊されようとしている伝統的町家を見てきました。 彦根市内でも数少ない卯建が残っていた町家で、卯建の先端部に使われていた瓦の装飾などは岐阜県美濃市にある町家のような立派なものでした。彦根城下町の風景を伝える建物が、また一つ失われるのは寂しい限りです...
不整形な部屋のある町家
先週、彦根市河原町にある町家の再調査を行いました。この町家がある地域は、平成21~22年度に伝統的町家の調査が行なわれたところです。 今回再調査した町家は、「みせのま」などの2つの部屋の間取りが台形になっていましたが、この地域では、このような不整形な形をした部屋を持つ町家が...
建物にある「印」
先週、彦根市内にある土蔵の調査を行いました。実測調査はすでに10月で終了したのですが、今回は、土蔵に書かれている「番付(ばんづけ)」の記録が目的でした。 番付とは、部材の組み立てに便利なように部材につけられる印やそのシステムのことです。今回の土蔵は「組合せ番付」と呼ばれる一...
目立たぬ近代化遺産
先週、学部2回生の授業「地域文化演習Ⅰ」における学外実習の帰り道に、明治期につくられた揚水場に立ち寄りました。 このあたりは扇状地の中央部で水利の不便な地域であったため、近代になってから写真のような揚水場を建設して灌漑用水に利用していました。深く掘り下げて建設されているため...
「東洋一の小学校」
今週、学部2回生の授業「地域文化演習Ⅰ」の学外実習にて、豊郷町にある「伊藤忠兵衛記念館」と「豊郷小学校旧校舎群」を見学しました。 「豊郷小学校旧校舎群」はウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計であり、建設当時は「東洋一の小学校」と称されていたそうです。 十数年前に保存問題がT...
兎のいる町家
先週、かつて中山道の宿場であった彦根市鳥居本町の町家を実測調査しました。 当日は寒波の影響で雪が降る中での調査となりましたが、今回もいろいろな発見がありました。そのうちの一つが、真向兎(まっこううさぎ、まむきうさぎ)と呼ばれる釘隠しがあったことです。写真のように、大きな耳を...