湧水豊かな宿場町
先日、江戸時代に中山道の宿場町であった米原市醒井を見学しました。 醒井の中央を流れる地蔵川は、加茂神社の鳥居脇にある湧水地から始まっていますが、水のきれいなところとして有名であります。そこには、石段によって地蔵川の水を利用する洗い場が点在しており、伝統的な水利用の痕跡に触れ...
最古の石鳥居
先日、山形県山形市にある二基の石鳥居を見学してきました。どちらも、平安時代に造られた日本最古の石鳥居として、現在、国の重要文化財に指定されています。 現在は集落の中にひっそりとたたずむ石鳥居ですが、その重厚な造りが放つ存在感に歴史を感じました(写真は、国重要文化財・八幡神社...
足軽屋敷の庭園
先週、彦根市内にある足軽屋敷の実測調査(建物・庭園)を行いました。 一般的に、武家住宅において、「座敷」は隣接する「庭園」を含めて空間の意味を考える必要があるため、建物同様、庭園の調査も重要です。そのため、今回は主要な樹木・石などを100近く計測しましたが、当日が猛暑だった...
竪穴住居、補修中!
現在、人間文化学部の敷地内にある竪穴住居の葺き替え作業が進んでいます。 この竪穴住居は、数年前、地域文化学科で考古学を学ぶ院生・学部生を中心に復元されたものです。7/27(土)、28(日)のオープンキャンパスに向けて作業中ですが、本学のオープンキャンパスに来られる方は、ぜひ...
槻御殿・御書院棟
先月末、昨年で解体修理工事が終了した槻御殿(けやきごてん)・御書院棟の特別公開中でしたので、見学してきました。槻御殿は、延宝5年(1677)に井伊直興によって造営された彦根藩主の下屋敷でしたが、現在は国の名勝(玄宮楽々園)に指定されています。...
井伊神社
先日、大学院の授業「地域文化遺産調査・情報論」の学外実習にて、彦根市古沢町にある井伊神社社殿を見学しました。この社殿は、権現造(ごんげんづくり)と呼ばれる形式であり、弘化2年(1845)に建立されたと考えられています。 権現造というと日光東照宮が有名ですが、井伊神社社殿も彫...
最古の神明造
先日、長野県大町市にある仁科神明宮を見学してきました。今年、20年に一度の大祭・式年遷宮で注目を集めています伊勢神宮ですが、仁科神明宮は伊勢神宮と同じ建築様式(=神明造)において最古の建物があることで有名です。 国宝に指定されている本殿は寛永13年(1636)に建てられてい...
土戸のある町家
先週、2回生の授業「地域文化演習Ⅰ」の学外実習で、彦根市七曲がり地区の町家を見学しました。 当日見学した町家の中には、江戸時代の防火シャッター「土戸」が残っているものもありました。通常、この土戸は収納されていますが、近隣で火事があると、庇空間のところに出てきて、町家に燃えう...
気球による撮影
先週、大学院の授業「地域文化遺産調査・情報論」にて、気球による空中撮影技術についての講義を行ないました。 この気球は約300mの高さまで上がり、遠隔操作で写真撮影することができるので、遺跡や伝統的集落の記録に活躍します。授業では、校舎や琵琶湖などを実際に撮影してみましたが、...
新緑のお浜御殿
先月末に、学部3回生の「地域文化演習Ⅱ」にて、特別公開中であったお浜御殿(彦根市)を見学しました。お浜御殿は彦根藩主の下屋敷でしたが、現在、庭園部分は国の名勝に指定されています。 ここは、琵琶湖の水を庭園内に引き込んで琵琶湖の水位の変化に応じて庭園内の池辺の景観を変化させる...